Topping VX1 改造
■用語集オーディオについて全然詳しくないし、専門用語ばかりで三日も経てば忘れちゃいそうなのでメモっとく。【 D級アンプ 】 ●D級アンプ、G級アンプ、H級アンプ 話題の言葉・用語集 - チップワンストップ 「D級アンプ=デジタルアンプ=デジアン」ってことか。 こちらによればデジアンにも2種類あり、パルス幅変調(PWM)技術とΔΣ(デルタ・シグマ)変調があるそうだ。 【 DAC 】 DACは「デジタル・アナログ・超変換」と覚える。PCから出た音をアナログRCAやヘッドホンに変換するのに必要になる。 外国では「digital to analog converter」とか言われる。日本語で「DAコンバーターね」とか言うとかじってる雰囲気が出る。 「中華製デジタルアンプ」には内蔵されてるから音を出したいだけならあんまり考えなくてもいい。 ハイエンドオーディオとかスピーカー聴き比べするような人が真剣に考えたりする。【 ICチップ 】 「IC / 石 / チップ」と略されたりする。英語だと「TPA3116D2 amplifier」みたいに書いてある。 いろんな種類があってデジアンの音質の大半がここで決まるとのこと。【 入力方式 】 Coaxial(同軸) / Optical(光) / USB / アナログRCA / Bluetooth無線 主にこれらの種類がある。同軸や光はちょっといいオーディオならついてるやつ。ノイズがまじりにくい、信号の劣化がほとんどないと言われている。 USBは、PCとつなぐ時に使うと電源連動させたりできて便利になる。 Bluetoothの対応方式ではAACとapt-Xが高音質なので対応してるのを選ぶといい感じ。■Topping製品あれこれVXシリーズはどれも音質面での評判はなかなか。詳しい人の間では違いがあるそうだけど、筆者のような違いがわからない人間からすると大差なさそう。 あとは入力や使い勝手の違い。【 TOPPING VX3 】 ●VX3 - TOPPING Topping VX3は2016年製のDAC内蔵のデジアン。パルス幅変調(PWM)。 入力 :RCA / Bluetooth 4.0(AAC、MP3、SBC、APTX(apt-X)) 出力 :35W@4Ω / 30W@8Ω 内蔵HPA(ヘッドホンアンプ) :135mW 32Ω ICチップ :TPA3116D2 Bluetooth :CSR8645 TOPPING VX3はBluetooth搭載で入力はアナログRCA端子のみ。USBなどのデジタル入力はない。デジタル入力がないのでUSB DACもない模様。 USB入力のほうがノイズを拾いにくいという意見もあるが、他Topping製品でUSBドライバが原因で発生したと思われる不具合報告も複数確認しているので、むしろないほうがトラブルはないかもしれない。それを考えるとVX3の入力は必要十分といえる。 Bluetooth形式は幅広く対応。高音質のAACやapt-Xに対応してるのは嬉しいポイント。Amazonの商品概要にはapt-Xの表示はないがページ中程の詳細説明と公式のページには記載あり。またレビューでもapt-X接続可能との報告が複数見られる。 ICチップはTPA3116D2。ONKYOの数万円クラスのパワーアンプ部にも使われているチップ。他にHPA内蔵でヘッドホンも使える。音質面ではToppingのトップモデルのTP60などとも引けを取らないとのレビューもあり。 後述のようにVX1はHPAをサブウーファー出力として使えるという報告がある。しかしVX3でも同様の使い方ができるかはわからない。 2017/11/ 時点でのTopping製品の中でも安価なほうなので、性能と音質とコスパのバランスが最良ではないだろうか。 第一候補。 【 TOPPING VX2 】 ●VX2 - TOPPING TOPPING VX2は2015年製のDAC不要のフルデジタルアンプ。 入力 :Coaxial(同軸) & Optical(光) (24bit/192kHz) / USB (24bit/96kHz) / アナログなし 出力 :出力は40W@4Ω / 35W@8Ω ICチップ :STA326 ハイレゾ対応。VX2はヘッドフォン出力なしのスピーカー専用機。フルデジタルなのでDAC不要な模様。 特徴的なのはMegabass機能。低音をブーストすることができ、デジタルアンプで足りないと言われがちな低音を補うことが出来る。 VX2は機能をスピーカー出力に絞っているので、その分音質が向上しているようだ。VXシリーズ同士の比較でも音に関しては評価が上々。 音質面では評判のいいVX2だが懸念点もある。リンク先のAmazonレビューのとおり不具合報告が多いのだ。大音量のノイズが出るようになるとの報告が複数ある。 匿名掲示板などではWindows10のドライバに関連した不具合ではないかとの考察もされている。ドライブのアップデートがされた以後は電源オン・オフ時のノイズはなくなったとのレスがあった。そのためかAmazonでも最近のレビューには「爆音」の報告は見当たらない。 ●TOPPING系小型デジタルアンプ Part39 【IP非表示】 [無断転載禁止]c2ch.net 【 TOPPING 2013 VX1 】 ●VX1 - TOPPING Topping VX1は2013年製のDAC内蔵デジアン。 Amazonと公式の数値と違う部分があるがAmazonの数値を引いた。 入力 :アナログRCA / デジタルUSB 出力 :25W@4Ω / 14W@8Ω 内蔵HPA(ヘッドホンアンプ) :60W@16Ω / 120W@32Ω ICチップ :Tripath TA2021B オペアンプ :OPA2134PA USB DACデバイス :VT1620A(ハイレゾ対応) DACチップ :UDA1351TS 2013年の製品なのでちょっと古い。デジタルの世界なら新しいほうがいいんじゃないかという気がする。 オペアンプがTP-32EXと同じOPA2134を使用している。 ●OPAMP比較 Aurorasound USB DACのVT1620AはPCのオンボードのマザーや安価なUSB DAC製品にもよく使われているもの。そのためオーディオに詳しくこだわりのある方々にはいまいちな評判。 しかしこうやって書き写しながら何のことやらさっぱりな筆者が「ちょっといい音を出したい」くらいで選ぶなら必要十分の音質…のはず。 DACは専用機があるほど音質に関わる部分なので、それが搭載されているということはその分他の回路がコストダウンが図られていると考えられる。 ということは、他のVXシリーズのほうが設計的には部品のグレードが上がるということだろうか。 HPAの音質もHPA専用機に比べればそれほど期待はできないとのこと。しかしこのHPAはサブウーファー出力としても使えるそうなので、今後買い足すことを考えると拡張性が期待できる。 サブウーファーに関してはアドオン接続なんてやり方もあるのでHPAのない製品でもできなくはない。だけどちょっと面倒なつなぎ方になるので、お手軽さはこちらに軍配が上がる。 USBデジタル入力とHPA機能を両立させたければ、VXシリーズではこれ一択。USBでPCとつなげば電源連動機能が使えて使い勝手はいい。 【 TOPPING MX3 】 ●MX3 - TOPPING TOPPING MX3は2017年製のオールインワンのDAC内蔵デジタルアンプ。サブウーファー信号出力、リモコン付き。 「こまけぇこたぁいいんだよ!ぜんぶよこせ!」という需要に応えてくれそうだ。 入力 :Bluetooth / Coaxial(同軸) & Optical(光) (44.1KHz-192KHz/16Bit-24Bit) / USB (44.1KHz-96KHz/16Bit-24Bit) / アナログRCA 出力 :40W@4Ω / 38W@8Ω 内蔵HPA:257mW@32Ω / 42mW@300Ω ICチップ :TDA7498E HPA :LMH6643 USB DACデバイス :SA9023A(ハイレゾ対応) DACチップ :PCM5102A ICのTDA7498EはNFjのFX-AUDIO-やSMSL、Topping TP32EX+などのデジアンにも使われているいわば定番品。デジアンはICと電源で音の大半が決まるそうなので、そういう意味では安心の品質ってことかな。 入力も豊富で「あれもこれもつなぎたい!」という人にはもってこいかもしれない。USBでPCとつなげば電源も連動できる。 Topping製品の中では一回りお高目なので「格安中華アンプ」からは片足はみ出てるかも。「オーディオ」としては十分格安な部類だけども。 【 Topping TP-32EX 】 ●Products - TOPPING Topping TP-32EXは2016年製のDAC内蔵のデジアン。リモコン付属。公式のカタログからは消えてる。 「TP32EX+」ならあるけどチップも出力も違うから別製品のような…。どうなってるんだろ? 入力 :Coaxial(同軸)(192KHz 24Bit) / USB (96KHz 24Bit) / アナログRCA 出力 :50W @ 4Ω / 30W @ 8Ω 内蔵HPA:140mW @ 32Ω ICチップ :Tripath TK2050 HIFI専用オペアンプ :OPA2134 S/PDIFレシーバー :CS8416 デジタルボリューム :CS3310 USBインタフェース :VT1620 DAC :CS4392 オペアンプにVX1と同じOPA2134を使用している。 50Wと他のTopping製品より出力が大きいので、大きなスピーカーを余裕を持って鳴らしたいなら候補に上がるか。 デジタルボリュームなのでギャングエラーが起こらないという意味では扱いやすいかもしれない。 ※ギャングエラー:くるくる回すアナログボリュームで小音量にした時に左右の音量に違いが出ること。不具合というより仕様に近い。 ●デジタルボリュームとアナログボリューム: new_western_elec こうしたページを読む限り、音質面ではアナログボリュームのほうが良いように感じる。無段階調整が効くのもアナログのメリット。デジタルだと敏感な人は細かな調整が効かないように感じるかもしれない。 これらの特性を比べてどちらを選ぶかはユーザー次第。【 Topping TP32EX+ 】 ●TP32EX+ - TOPPING TP32EX+は2017年製のDAC内蔵デジアン。75WとTP-32EXよりさらに高出力となっている。 ICがMX3と同じTDA7498Eに変更されている。他の内部回路は似ている。 入力 :Coaxial(同軸)(44.1kHz 16bit / 192KHz 24Bit) / USB (44.1kHz 16bit / 96KHz 24Bit、192kHz / 16bit) / アナログRCA 出力 :75W @ 4Ω / 70W @ 8Ω 内蔵HPA:156mW @ 32Ω / 30mW @ 300Ω ICチップ :TDA7498E HPA :MAX9722 S/PDIFレシーバー :CS8416 デジタルボリューム :CS3310 DAC :CS4392 TP-32EXに比べると、リモコンがなく出力が75Wに上がっている。これで価格はほぼ同じ。 ここをどう考えるかがそれぞれの特徴となっているようだ。 ■その他Topping製品について他にもToppingにはブラインドテストで3桁万円のハイエンドオーディオに匹敵すると言われた「TP60|Amazon」や、名機とされたTP30の後継機「TP30-MK2 TP30|Amazon」など評価の高い製品もある。 しかしこれらはすでに数年前の製品なので、日進月歩のデジタルアンプの世界では新しいもののほうがいいんじゃないかな、ということで選択肢から外した。 DACやHPA専用機についても用途から外れるので考慮外とした。■VX3に決めた今回はこちらのVX3を購入することにした。【 VX3に決めたポイント 】
■ケーブルについてVX3の付属品にはスピーカーケーブルはないので、手持ちのものがなければ必要になる。 以前オーテクのを買って満足したので揃えとく。ちょっと長めなので切って使う。●野良黒 PCのオーディオケーブル(ステレオミニプラグ)を交換したら音質が良くなった 別製品のオーディオ付属のケーブルを使ってたら音が痩せ細って引っ込んで聴こえるようになった経験がある。 ケーブルは何の信号も発しないので高級品で音が良くなる効果については疑問だが、低級品で音が劣化することはあり得る。付属品などの安くて劣悪なケーブルには注意が必要。 関連記事
価格は白箱.comで税込11,951円でした。LepyLP-2024A+の3,700円からすると約3倍の値段ですから見た目も作りもよりオーディオ製品らしくなりました。デザインはより洗練され垢抜けた感じですし、ヘアライン処理されたフロントパネルは高級感があり、LepyLP-2024A+の玩具のような見た目からは大幅なグレードアップを感じます。 TOPPING 2013 VX1の外観 内蔵USB-DACの音質 外部USB-DACによるアンプの音質 総評 高級な製品なら内蔵USB-DACでも良いのが沢山あると思いますが、安く手軽に済ませたいと考えるならこのUSB-DACを内蔵したTOPPING2013 VX1は魅力的な製品になると思います。アンプとしての音は価格以上のものがあり満足度は高いと思います。初めて中華アンプの音を聴いたらその良さに驚くのではないでしょうか。LepyLP-2024A+も価格からは信じられないほどの良質な音が出ますが、このTOPPING2013 VX1はそれよりも上質で癖のない良い音が出ます。聴き始めはおとなしいと感じるかもしれませんが、エージングが進むと重心が下がり腰の座った安定した音になります。しかしより良い音を求めるなら別途USB-DACの導入を視野に入れたほうがいいでしょう。そもそも日々進化するハイレゾの世界は新しい企画が次々に出てきます。それらに対応し良質な音を求めるならいつでも買え替えができる単体のUSB-DACの方が良いのかもしれません。最後にハイレゾの音質ですが、iFI nano iDSDを通して24bit/96kHzのFLACを再生したところ、それまで聴いていたCD音源とは一線を画す素晴らしい音が再生されました。そのクリヤーで密度の高い音はとても生々しく、同じスピーカーから出ている音とは思えないほどです。裏を返せばCD音源ではスピーカーの実力を発揮しきれていなかったということになります。なんだかもったいないような感じです。しかし現在のハイレゾ音源のラインナップでは欲しいと思わせるものが無いのが現状なので、当分の間はこれまで通りCDに頼るしかないでしょう。はやくハイレゾが充実することを願うばかりです。 |